2021年8月22日日曜日

RTX A4000購入レビュー(VRChatter目線)

タイトル通り新しいグラフィックボードとしてRTX A4000を買いました。

前書きが長いので性能はどうなの?という方はスクロールして性能を確かめるの見出しの方まで飛んでください。

買った経緯

一般のゲーム向けグラフィックボードの値段も今は少し落ち着きましたが、依然として半導体不足やら需要に対して供給が追い付いていない等の問題もあり高値の状態が続いています。VRをプレイする場合比較的ハイエンドに当たるグラフィックボードを必要とするのもあり特にVRChatにおいてはグラフィックボードのVRAM容量を要求されます。一般的な遊び方もとい平均的には8GBあればある程度安定して遊べるのですが、結構ギリギリだったりするので安定を望むのであれば10GB以上VRAMが搭載された物が欲しくなります。

そうなると選べるもので現行のものかつゲーミング用途で下限となるものではRX6700XTとRTX3060の2つになるのですが、Radeon系はVRもといUnityとの相性を考えると微妙でRTX3060だと今使っているRTX2080よりVRAM容量は増えますが、性能的には落ちてしまいます。そうなると候補になるものがRTX3080、RTX3080Ti、RTX3090の3つになり買えるのであればRTX3090ではあるのですが、デカくて消費電力が大きめということが欠点になってしまいます。性能は確かではあるのですが消費電力が大きいことで熱量も増えることも考えたら自分の求めるものを考えるとうーんとなったわけです。RTX3080はVRAMが10GBありますがそれが中途半端に思えます。RTX3080TiはVRAMは12GBあるもののRTX3090が出始めた頃の価格と同等であるというところとVRAM以外は3090同等クラスなのでそれなら3090買うよってなります。そんなこんなでRTX A4000のバルク品がオリオスペックで取り扱い開始された買うか少し悩んだのですがボーナスの勢いとRTX2080から載せ替えて消費電力減を狙おうという思惑で買ってしまいました。

届いたA4000とハマるトラブル

ここからはグラフィックボードをGPUと表記することとします。


というわけでA4000が無事に届きGPUを入れ替えて運用を始めようとしたわけなのですが、テストのためにベンチマークをしたときに異常に気付きます。

どのベンチをしてもGPUの動作クロックがいまいち上がらずGPUそのものの消費電力が60Wに収まる範囲での出力しかしていないということに気づきます。GPUの温度も先駆者達の報告から90度ぐらいまで上がるといわれていたものの70度も届かない範囲でしか動作しないのでそれも疑うに相応しい物でした。原因が何かを探るためGPUドライバーそのものの再インストール、マザーボードBIOS設定の見直し、チップセットドライバーの再インストール、OSクリーンインストール、別のPCにA4000を取り付けてテストをしたところ原因はマザーボードにあることがわかりました。めったにないであろうGPUとマザーボードの相性問題を踏み抜いてしまったわけです。ちなみにその相性を踏み抜いたのは上の写真でも写っているGIGABYTE B550 VISION Dで本来Quadro系列のGPUの動作が保証されているマザーボードでこれを踏み抜いてしまったわけですね。マジかよと思う訳でどうにかしないとまともに使えないわけで、マザーボードを新たに手配することにしました。ここで想定外の出費として約5万円が飛んでいきました。


トラブルからの脱出

半ばやけくそ気味にGIGABYTE X570S AERO Gを買いました。選んだ理由としてB550 VISION D自体は気に入ってたものの拡張性の意味で微妙差を感じたこととCPUを載せ替えるときにせっかくだしマザーも変えようとしていた時の候補がこれだったので、買うなら妥協するより自分が欲しいと思った物を買えということでこれにしました。せっかく買ったのにこいつでも相性問題踏み抜いたら地獄を見るのでツクモ交換保証を付けてツクモオンラインで本品を手配しました。

組み替えてこんな感じになりました。VISION Dよりちょっと派手な感じです。m.2SSDのヒートシンクはB550 VISION Dも結構な分厚さだったのですが、本品はそれよりも分厚く重厚なものが搭載されており驚きました。本品に組み替えてベンチマークを行ったところ今度は本来出せるパフォーマンスが出たので、使えるところまで一週間かかってしまいました。

性能を確かめる

ここからが本題です。実際の性能はどうなのか気になる人がやはり多いかと思います。
一般的なベンチマークをいくつかとVRCでの実使用に基づいてここからはレビューしていきたいと思います。動作させる環境は以下の通りです。
CPUAMD Ryzen7 3700X
CPUクーラーNoctua NH-D15 Chromax.
マザーボードGIGABYTE X570S AERO G
メモリCrucial BalistixElite DDR4-3600(3200Mhz動作)
グラフィックボードnvidia RTX A4000
SSD1Samsung 980Pro 1TB
SSD2ADATE SX8200Pro 1TB
HDD1Seagate ST4000DM004
HDD2TOSHIBA MD04ACA600
光学ドライブASUS BC-12D2HT
電源ユニットCorsail RM1000x
PCケースFractalDesign Define R5
ケースファン(前面)SilverStone AP140i x2
ケースファン(背面)FractalDesign Dynamic X2 GP-14
GPUDriverR470 U1(471.11)
OSWindows10 Pro 21H1
VRHMDValve indexフルセット+ViveTracker2018x3
以上の環境で動作テストの方を行っていきたいと思います。
グラフィック設定に関する備考として
Resizable BARはオフ
NVIDIAコントロールパネルの3D設定の管理から
バーチャルリアリティー 可変レートスーパーサンプリングを適応
バーチャルリアリティー レンダリング前フレーム数を3Dアプリケーション設定を使用という設定にします。
SteamVRの設定はレンダリング解像度100%
SteamVRの設定からモーションスムージングをオフ
4K 60fpsでの動作を想定してテストします。

ベンチマーク
・FF14暁月の終焉
・PSO2NGSベンチマーク
・3DMark Timespy/FutureStrike
・カスタムオーダーメイド3D2ベンチマーク
・ForzaHorizon4ベンチマーク
Blender Benchmark なぜか動かなかったのでやめました。Blenderは起動するのに…


FF14暁月の終焉 フルスクリーン デスクトップ(高品質) 10598

PSO2NGSベンチマーク フルスクリーンウルトラ設定 4370

カスタムオーダーメイド3D2ベンチマーク 4Kフルスクリーン 11388
Ryzen5 2400Gでも非常に快適だせるので頭打ちではある

3DMark Timespy Graphics score 10871 CPUScore 9704
3Dmark FireStrike Graphics score 28736 Phisics score 23326
ForzaHorizon4ベンチマーク Ultra4K60fps設定
ForzaHorizon4ベンチは4k60fps固定でGPU使用率50%から60%なので十分余力がありそうです。温度も高くて81度ほど

VRCでの実使用

結論から言うと極めて快適です。indexの場合SteamVRでのレンダリング解像度がデフォルトで150%になるのですが、100%に下げて使っています。
SEFETY→Performance OptionsはGraphics QualityはUltra
Multisample Antialiasing(MSAA)はX8とindexを常用するうえで十分な状態を常に引き出してくれます。気になるところとしてはCPUが主なボトルネックとなって人が多いところなどではFrametimeが増えるところ。RTX2080の時はFrametime増えても2桁台行くこととかもあまりなかったはずなのですが、A4000に載せ替え後は20ms~50msぐらいが出ることもあるようになり少し気になってますが、モニターしてるとGPU側は多くても10ms台なのに対してCPU側が20msとかで差が出てるので、Ryzen環境で完全なパフォーマンスを引き出すには5000番台のCPUが必要になるのかもしれません。
ちょうど時期的にVket6もやってるのでベンチマークついでに10数人で640MB超えで長大な企業ブース(Core)に行ったところ16GBあるVRAMを13GB使ってしまいVRAMの力を実感しました。
ワールド作成の際にBakeryというアセットを利用しRTX2000番台から利用可能なRTコアを使う形でのライトベイクを行ってるのですが、RTX2080の時よりも短時間で済むようになったので、レイトレーション機能が進化したのはかなりうれしいところ。CPUでやるよりも早く綺麗になのでBakeryを今まで以上に手放せなくなりました。

実消費電力

モニタリングにはサンワサプライのワットモニター TAP-TST8Nを使ってます。


起動後落ち着いた後のアイドル消費電力が130W台前半から140Wいかない程
ブラウザとSpotifyを立ち上げて作業時 瞬間的に150Wほどに上がってから130W台後半から140W前半で安定
TimeSpy グラフィックベンチ中で250W台後半から260W前半
FireStrike Phisics test 180W後半から190Wに収まる範囲
Comined test 250W後半から270Wに収まる範囲
VRCプレイ中は260W後半から270W台
消費電力を見る限り負荷率50%で考えるのであればこの構成で550Wぐらいの電源でも十分に動きそうです。

運用上の注意

まずは冷却をどうするかというところ。ひとつのスロットだけなので非常にスリムなボードなのですが、ファンも1つしかないのでそのままだと高負荷時には90度張り付きとかもよくあります。なので少し考えてあげる必要があるのですが、フロントファンを吸気性能が良いものに変えることでとりあえず高くても88度ぐらいという状況にできました。
温度上がっても冷えるのも割と早くファンもケースに入れてると気にならないぐらいには静かです。

2つ目の注意点はOculusSoftwereのサポート外GPUであるということ
お使いのコンピューターはアップデートされた最小要件を満たしてないと怒られる事案が発生します。怒られはしますが、普通に使えますAirlinkも問題ないですが、最小要件満たしてない警告がOculusHomeにも出てくるのでそこは鬱陶しい。Steamで買ったソフトばかりなのもありVirtualDesktopの方が個人的には使いやすい。

総評

積極的に人に勧めようとは思わないけど、使い方次第では非常にマッチするワットパフォーマンスに優れたVRChatter向けグラフィックボードだと思いました。GPUの性能としてはRTX2080と2080Superの間もしくは3060Tiと3070の間なのでゲーム用のグラフィックボードとして考えるとハイエンドの物ではないです。しかし使ってるGPUのコアは3070のクロック落とした版でVRAMが多く140Wの消費電力でワンスロットという分厚く消費電力が大きくなりがちな3000番台のグラフィックボードの中では極めて控えなところに収まってるのも魅力の一つです。お値段はQuadroに属するものなので安くなることはそうそう無いうえ高めではあるのですが…
本来クリエイターに向けたグラフィックボードで24h7Dayの運用もある程度想定されているものなので、Unity、Blenderを扱うことがあるし、VR睡眠という長時間負荷をかかる使い方をされる方もいるVRC界隈では選択肢の一つとしては良いと思います。ぶっちぎりの性能を求めるならRTX3090だけど信頼性という観点だとこっちのA4000含めたQuadro系なので、VR向けに特化した信頼性があるものをと考えるなら選ぶ意義は十分にあります。
ただ、VRC以外もゲームされることが多いという方は上のベンチの通り確かに動きはするものの最適化の類はほぼされないと思ってこのGPUを使いましょう。

2022/01/05 追記:CPU交換ついでにケース変えたりで組みなおしたのでベンチ等計測しなおし

CPUAMD Ryzen7 5800X
CPUクーラーNoctua NH-D15 Chromax.
マザーボードGIGABYTE X570S AERO G
メモリCrucial BalistixElite DDR4-3600
グラフィックボードnvidia RTX A4000
SSD1Samsung 980Pro 1TB
SSD2ADATE SX8200Pro 1TB
HDD1Seagate ST4000DM004
HDD2TOSHIBA MD04ACA600
電源ユニットFSP Hydro GSM Lite PRO 650W
PCケースFractalDesign Define 7 Compact TG
ケースファン(前面)SilverStone AP140i x2
ケースファン(背面)FractalDesign Dynamic X2 GP-12
GPUDriverR470 U6(472.47)
OSWindows10 Pro 21H1
VRHMDValve indexフルセット+ViveTracker2018x3

・FF14暁月の終焉 
・PSO2NGSベンチマーク
・3DMark Timespy/FutureStrike
・ForzaHorizon4ベンチマーク
・ForzaHorizon5ベンチマーク

FF14暁月の終焉 フルスクリーン デスクトップ(高品質) 10666

PSO2NGSベンチマーク フルスクリーンウルトラ設定 4257
3DMark Timespy Graphics score 10805 CPU Score 12166
3Dmark FireStrike Graphics score 28932 Physics Score 31410
ForzaHorizon4ベンチマーク Ultra4K60fps設定
ForzaHorizon5ベンチマーク Ultra4K60fps設定

CPUを交換した分だけ純粋にシングルスレッド分のパフォーマンスが上がったように見える。タイトルによってはGraphicsスコアに変化があるが、軽微なものでグラフィックボードの使える性能はゲーミング用途で見れば3700Xでも出せていたことがわかる

VRCでの実使用(5800X編)

シングルスレッド性能上がった分快適性が上がりました。人数が多いインスタンスでもなんとか30fps以上を安定して出せるし3700xに比べて平均fpsが14ぐらいは上がってるかも。
10数人ぐらいで話すぐらいであれば余程重いワールドでなければ60fps以上は安定しています。フレームタイム周りは人数が増えてくると伸びてくるのでCPUのパワーよりVRAMの帯域とかPCIeの帯域とかその編なんでしょうかね。Resizable-barも有効にしてますが、これはVRCではそこまで効いてる気がしない。フレームタイムが伸びても20ms~40msぐらいの感触なので3700xほどは伸びてない感触

実消費電力

ブラウザとSpotifyを立ち上げて作業時 瞬間的に180Wほどに上がってから110W台後半から120W前半で安定
VRCプレイ中は260W後半から320W台
TimeSpy グラフィックベンチ中で270W台後半から290W前半
Firestrike phisics test 170W前半から230W代で変化する
FireStrike Combined test 300W前半から330Wで重ね変化するが一瞬350Wを出したことがある。

3700Xより柔軟に変化をしピーク時の要求電力が高くなった感じである。普段の作業時は動作クロックもそこまで上がらないためか30Wほど低消費電力になった。
熱密度高いせいかCPUが熱いと評判だが上がっても80度ぐらいの感触でサーマルスロットリングも発生してない事からエアフローとか考えて上げれば空冷でもなんとかなる。

2021年7月7日水曜日

誕生日会ワールド作成裏話

まえがき 

6月24日の23:40~自分とフレンドとの合同誕生日会をVRChat内で開催しました。
その誕生日会開催に至るまでのちょっとしたお話です。

5月末頃

そういえば来月誕生日だなとふと思いだし、VRC内さまよってると誕生日会をしてる現場を見たりそのためのワールドを作ってたりというのを見たりするようになり自分もそういうのやってみたい、されてみたいなと少し思い始めた訳です。
思うだけならいいもののそこまでVRC入ってるわけでもなくフラフラしてる自分のためにワールド作る奇特な人居らんやろとか大変ひねくれた考えに至り自分で作ればいいんやと結論になります。
自分のためだけに作るのも別に良かったのですが、フレンドのあいじすさんも誕生日が同じだったという事に気づきそれなら誘って一緒にやってしまおうという自分にも相手にも嬉しい(?)考えにたどり着きます。思ったら吉日あいじすさんがVRCにいるときを見つけその時にこの話を持ち掛け無事やることが決定したのでした。


ポスターの話

そんな訳で開催が決定したのですが、ワールド作りするための素材も欲しいし告知用ポスターも欲しいとかなって動きだします。
ポスターは早い方が良いとは思ったので、6月始めぐらいに余裕をもってフレンドに作成を依頼しました。必要な素材を揃えてお願いしたところ当日中にスピード仕上げしてきたのは驚きましたが大変ありがたかったです。

ワールド作りを考える

Blender触って誕生日会会場部屋一から作ろうぜという技量がこの時点でなければ、それなりに仕事が忙しい日々がこの時点でも続いてたので、ある程度手間を削減するため販売ワールド等のアセットの活用を当初から考えていました。
Home kit 02 06_EclairをベースとしVRCSDK3を利用する形で今回のワールドの構築を始めました。
誕生日会なので、人数はそれなりに集まるであろうという前提があったためある程度の軽量化も考えつつ実装することは必須要件でした。
飾りつけもどうしようかと悩みながら実装しましたが、
HAPPY BIRTHDAY文字イラストHappy Birthday To MEを壁飾りとかに使う形にしました。
ワールドのテーブルはベースの家アセットに同梱されていた物を使い、飲み物を小物としてテーブルに配置して欲しいかなと思ったのでQVPenも設置
ギャラリー部分はUnityでPlaneとQuadを組み合わせて建築CC0なVRChat向けマテリアル集
を床に使ったりテレポートはVRC_StarterKit (SDK3)を使ったりしました。
それなりに人が集まるであろうことは当初から想定されていたため、ワールドは出来る限り軽くしておきたいと思ってました。しかし、Unityナニモワカラン

アセットの力を借りて

そんなこんなで、ワールドそのものの形とオブジェクト、ギャラリー部の配置をしました。
やったこととしてギャラリー部分はPlaneとQuadの組み合わせで組んだ非常に雑な建築です。マテリアルはCC0マテリアルを使い箱として形が出来たらMeshbakerでBakeしてシーン配置後BoxColiderを床、天井、壁などに配置しました。ギャラリー部分もBakeしてるのですが、これは2つに分けて行ってます。一つは大きいものと縦配置の物、もう一つは中くらいのサイズで配置したものです。
負荷軽減に効いたかは未知数なのですが、このワールドでは基本的にQuest対応のためにBumpad Diffuseを主に利用しポスターとかギャラリーの写真などはToon Litを使用してました。仕上げとしてMeshCombineStadioをワールド全体に適応してBakeryを利用してライトベイクをしなおしました。
ライティング周りは割と雑だったりして基本はワールドアセットについていた物をコピーして設定値少し変えて流用してRefrectionProbeとLightProbeもかなり雑に置いてあります。
DirectionalLightだけはRealtimeのNo Shadows設定にしています。DirectionalLightをbakeするとアバターのシェーダー設定次第では見た目影響出てしまったりするのが要因
結果として自分の環境でindex利用時110fps以上安定Quest2単体でも72fpsで安定でワールドそのものとしては極めて軽量になったと思います。同期物は単純なオブジェクトにとどめたのも良かったかもしれません。

迎えた本番

ワールドの最終確認を行いこの日まで実は行ってなかったQuest2ビルドを行い単機でのテストを行う。ギャラリーの一部でQuestでは描画バグが起きたりはしたものの致命的ではなかったのでとりあえずスルー
その日はVRC学園でのちょっとした仕事と初の今日も一日生き延びてえらい!集会の主催をしそのまま流れで誕生日会開催までこぎつけました。20人x2で40人で満員のはずのインスタンスが早々にフルになり満員状態で迎える誕生日おめでとーうの大歓声。この時カメラ置いて撮影時で30fpsをなんとか保っておりちょうど良いところで収まったんじゃないかなと思いました。この後も入れ替わり立ち代わりで色んな方にお祝いしてもらいこれだけたくさんの方に祝福してもらえた誕生日会は初めてだったのでやって良かったと思いました。

ワールドのその後…

誕生日会後2時ぐらいまでここで盛り上がっていたと思います。25日は有給を取得していたのでのんびりと過ごしました。今回誕生日会来たかったけどこれなかったな方も居たので、ワールドをラボに上げて期間限定で公開のつもりでいました。
後悔して2日後ラボ抜けを果たしていたのだった。
そして7月7日現在では、VISITSも1000を超えFAVORITEも95付きHEATも未だに4以上あるという状態になりました。何があるか分かりませんね。ちなみにこのワールドは本来の公開予定日だった6月30日でリニューアルアップデートをかけておりメイン会場の誕生日会ポスターとツーショットを差し替えたりして普通に使える(?)誕生日会会場に改装しつつギャラリー部はほぼそのままといった具合で残しました。



2021年2月21日日曜日

i3 10100+映像出力無しRX470を使ってVRPCを組んだ話

・まえがき

 部屋に転がってたり在庫されているパーツの有効活用と割と買いやすくなってきたintelのiGPU搭載のCPUと組み合わせてVR用PCは出来るか?というのを試してみたというだけ。
今ではi3でも4コア8スレッドありRyzen3 3300Xには負けるもののi3 10100でもi7 7700Kに匹敵する性能も出せると考えると時代は変わったものである。
ちなみにこのRX470が例のグラボとして話題になったのは2年前らしい。

・PC構成

CPU: i3 10100
CPUクーラー:リテール
メモリ:Crucial BALLISTIX SPORT DDR4 3200 8GBx2
マザーボード:ASRock H470M-ITX/ac
グラボ:RX470(映像出力無し)
ストレージ:Samsung 970 EVOPlus 512GB
ケース:Antec Sonata Proto(復刻版)
電源:FSP HydroGSM LITE PRO 650W

余っていたATXのケースにとりあえず入れたためこんなスッカスカになっているのは気にしてはいけない。ストレージも組み替え都合で発生した余り物だし、メモリもちょうど組もうとしたら格安で放出(8GBx4で8k円)されたのでCPU、マザー、電源の3点セットを38kで手に入れたことで5万以内で今回の組むパーツは揃いました。OSはWin10Proを入れましたがこれは余り物というか在庫品を使ったのでノーカンです。

・準備編

組み込めたので当然のことながら今回のキモであるRX470を運用可能な状態に持っていく必要があるわけです。
写真はすでに組み込み済み状態ですが、実際はRX470は取り外した状態でWindows10のインストールとマザーボードの動作に必要なドライバー各種とBIOSアップデートも行っています。
その辺の設定が終わったらF2連打でUEFIに入ってF6でAdvanced Modeに切り替えてAdvanced→Chipset Configuration
Primary Graphics AdapterをOnboard
IGPU Multi-MonitorをEnabled
で準備は完了です。これでRX470を突っ込める用意はできたのですが、VBIOS周りが良くわからない状態になっていると思うのでそれを書き換えようと思います。既に話題になってから2年が経過しており先駆者による各種検証も大体されているので書き込むべきBIOSの辺りは大体ついてますが、今回は
の2つを導入した上それぞれをグラフィックボードのスイッチで切り替えられるようにしておきました。どちらも3DMarkのTimeSpyとFireStrikeを無事に完走したので安定性は問題ないかと思います。
動かしたいゲームをインストールした上でWindowsの設定→システム→ディスプレイ
の下の方にあるグラフィックの設定をクリックしてRX470で動かしたいアプリケーションを指定してオプションの中を見て高パフォーマンスに設定できれば準備は問題なし

・ベンチマーク編

DirectX9世代のゆめりあベンチの挙動が少し怪しい。ゆめりあベンチは正常にGPUが動いてないような挙動するパターンと音は出ないが正常に動くパターンがある。(動かすにあたって互換性設定でWinXp SP3にするのは必須)
ちなみにゆめりあベンチは1600x1200最高設定でRX580 2048SPのvBIOSで47000点前後i3 10100のiGPUで3700点前後

3Dmark RX470

Graphics Score
TIME SPY  3699
FIRE STRIKE 13233

3Dmark RX580 2048SP


Graphics Score
TIME SPY 3921
FIRE STRIKE 13826

470に比べて580の物は40Mhzぐらいクロックを上げたぐらいの感じではあるので、上がってはいるがどうなのだろうかというところ

・VRでテストをする

という事で長かったですが今回のブログでやりたいとのメインです。
とりあえず手元にあるHMD3種類が動作可能かを確かめていきます。
まずはWindowsMRヘッドセットであるhp reverbから

セットアップを始めたところどうやら問題なく動くスペックと判定された。この状態でマザーボード背面のDisplayPortとusb3.0に本機をつなげたところ全く問題なく動き始めたが、VRChatで試したところ60fpsが上限になりHMDの解像度も何か物足りない感じになった。おそらくWindows側が1世代のWindowsMRヘッドセット同等の解像度とかまで落としてたりしてそうだなと

Oculus Quest2(VirtualDesktop接続)
Streming設定をMidiumでVRBitrateを100Mbpsに遅延周りの設定とか全チェックを入れた。MRより描画が怪しい感じ。MR以上にぼやけた感じがするというかジャギーが目立つ場面があったりfpsがワールドとかによってかなり変動が激しい感じがした。ミラーを出すと余計にそれに拍車がかかる感じ。VirtualDesktopのモニター機能を使うとGAME側の遅延がそれなりに大きく全部足して30~60msほどの遅延してたりするので、うーんと言う感じに遊べなくはないけどMRの方が良いかもなって感じ。これからも要検証

Valve index
つなげることは出来てWindowsに認識させることはできたがSteamVRを立ち上げるとヘッドセットディスプレイが接続されていませんと出てエラーになりました。SteamVRを再起動するとヘッドセットディスプレイがミラー設定のエラーで怒られ拡張モードにしてくださいと言われるのだが、Windowsのディスプレイ設定はグレーアウトしており変えられないためindexは使えないという結論に達しました。iGPU側の解像度限界とかかな?そもそもやってることがイレギュラーとしか言いようがないので動かないという事で

・今後の運用

Quest2のVirtualDesktop周りのテストはこれからも必要だなと思ったのとiGPUの性能限界起因であれば今回使ったマザーがH470チップセットで11世代CPUもBIOSアップデートで搭載可能になるはずであり11世代CPUのiGPU周りのテコ入れでその辺のスペックアップすればもしかしたら行けたりなんてうっすら思っている。この記事を書いている日に3時間程VRCでカタンを行い6人程のインスタンスでreverbが30fps台で動いていたので、思ったより微妙な結果ではあった物の使えなくはないスペックだと分かったので様子見運用を続けようと思います。

2021年1月1日金曜日

私立VRC学園3期を終えて

まえがき

気づけば2020年も終わり新たな1年を迎えた。気づけばVRchat関係の事で埋め尽くされるこのブログ、何があるか分からないものである。

そんなこんながあった中で、11月28日の始業式から始まった私立VRC学園の3期が12月13日を持ち無事に予定されていた全行程を終えて肩の荷がようやく一つ降りたため記録を残すためにこれを書いています。
自身は1期の生徒であり、2期では副担任をこなし3期でも副担任をこなしたりしましたが、今期は2期の頃の反省などをある程度は踏まえてはいたものの想定外の連続で、自身のリアル多忙が重なり色々と大変だったのは事実ではある。それを踏まえた上でこれからの本文をお読みいただければと思っています。
1期、2期での記録:私立VRC学園で過ごした日々
2期後でのクラス会等:VRChatを初めて7か月の記録 後編

3期の幕開け

学園の入学式は11月28日からではあったが実際生徒会やらOBやらはその前の各種説明会で動いており11月の2週目ぐらいから各種説明会の準備などをしていた。11月15日に3期生徒希望者向けの説明会の1日目が開催されたのだが、想像以上の人が集まり日付が変わったごろぐらいからそれを見守るOB等の間でどうなるか等語られていたりした。結果としては初日時点で当初想定していた人数を超えており現状で応募された方は受け入れるとし17日の夜に生徒募集が切り上げられることとなった。そして私は入学式の前に待っている一仕事へ向けて準備を始めた。

初心者案内会

入学される方へ向けての初心者案内をという事で、そのための計画を色々立ててました。
説明会に向けてカンペの作成をし11月21日に事前リハーサルを行いました。
初心者案内人始めました
ちなみにカンペを書いた本人は初心者案内をそこまでこなしたことは無かったりはするのですが、案内してるところについて行ったりとか話すべき内容は何かと吟味しながら作成したのでカンペ自体は良い感じにまとまったと思ってる。
本番は26日で最初の集合とインスタンス分けがごっちゃごちゃになったりしたので、自分のインスタンスは少なめの人数で進行しました。
カンペ作って事前リハーサルまでしたはずなのにいざやってみるとめっちゃ緊張しながらだったので一部の説明が冗長になりがちだったのが反省点です。

入学式

期待と不安の中迎えた3期の入学式

少しばかりトラブルもあったものの無事に終えられました。2組のメンバーは他のクラス以上に個性的かつパワフルな人が揃っておりDiscordでの配信を見ていた人やらOBにヤバいクラスと噂されていたとか…
このクラスなら2週間やっていけると確信しました。

授業と余暇時間

入学式があった翌々日、自分は夜勤業務のため学園の方に行くことはできませんでした。
その間出来ることもなかったりするので、どうしようかと思いましたが、毎日の授業アナウンスをしようと思い立ちました。









こんな感じで毎日どうするか考えて書いてました。
12月7日には昼の勤務になったため学園には出れたのですが、残業Everydayでした。
19時すぎぐらいまで仕事して20時ぐらいに自宅につき少し落ち着き21時50分ごろにVRCにという生活で寝るのも日付変わるか変わらないかぐらいで寝て6時起きとかいう生活を送ることになりました。
それでも何とか残りの一週間を全力で駆け抜けていきました。
この頃にクリスマスの装いしてたのは3-2ぐらいだと思う
UDON剣やるぞと言ったのを見に行ったり
担任とツーショットしたり
放課後ボドゲ会
授業を見守るもう一人の副担任
こんな感じで一週間が過ぎ去っていきました。

卒業式と卒業記念企画


卒業式の日は録画と配信はしていた物の写真撮影をしてなかったので、学園Discordの方から写真を拝借
ローポリな学園長パブリックアバターが学生服かわりと言わんばかりに並んでいる。
翌日は生徒手動で卒業旅行ツアーをしてくださいました。今期も同じようなことをやりたいと思いつつも自身が忙しくなりすぎていて計画を諦めた事を実現してくれて大変嬉しい気持ちで一杯でした。本当にありがとう。

無事に2週間を終えて本当に濃密で楽しい2週間だったなぁと改めて思います。2組の子達がどの子も本当にいい子達ばかりで卒業式の後写真撮影忘れたりもしたのですが、最後まで賑やかで別れを言わず終わったのが実に2組らしくて良かったなぁと今でも思ってます。
他のクラスではしんみりしていたと聞いたりしたので、最後まで笑って終われるHappy Endな卒業式があってもいいじゃないか

終わりに

今回は正直に言うと心残りになっていることが多数あったりする。それは自身の多忙さが影響しているところもありどうしようも出来なかった事なのだけれど、もうちょっと交流深めていきたかったし、担任が書く日誌があったりもするのですが今期はそっちも手を付けられずになってしまったので、担任がそこをマメにやってくれていたのが非常に助かりました。もう一人の副担任も積極的にバックアップしてくれたのがとてもよかったです。
これは終わりじゃなくて次のはじまりに繋がる一歩です。出来なかったことを4期がある辺りぐらいに実現したいなと思っています。

私立VRC学園3期に関わってくださった全ての方に感謝を伝えます。ありがとう。
3-2最高

VRCのスクショを撮影日時等のタグを付加し無劣化でamazonPhotoに保存する

2022/07/10追記:amazonPhotoがいつの間にかpngの埋め込みEXIFに対応してたため記事の内容は少し古い情報です。

2のExiftoolでタグ情報を負荷するところで、pngにそのまま

-EXIF:DateTimeOriginal<FileModifyDate

と入力してEnterして出力されたものをamazonPhotoに投げるだけです。


以下旧本文

新年あけましておめでとうございます。書こうとしていていて下書きにためたネタを放置しこれを書いてます。

昨年の3月頃からVRChatにハマりはじめとんでもない勢いでスクリーンショットが増えていきます。1日で数GB程撮影してたこともよくあり、その整理には頭を悩ませます。

データはNASに同期するように設定をしているのですが、それとは別のBackup先も確保したい。そうだamazonPhotoだと思いスクリーンショットを上げてみるものの…

そのままではこのようになり撮影日が一切反映されません。amazonPhoto上で手動でつけることも可能ではありますが、全部処理は面倒にもほどがあります。それをなんとかして日付情報を反映しAmazonPhotroに上げることがこの記事の目的です。

1 スクショを整理する

作業前に一応スクリーンショットの整理をしておきます。
等の便利なツールがあるのでそれを利用し日付別にしておくと作業が少し楽になると思います。
私は前者のvrc_shot_folderを主に使っています。
使った後はフォルダがこんな感じに生成されているはずです。
撮影した写真の向きが違うとなってエクスプローラー上で右に回転やら左に回転をしたくなると思いますが、それをやってしまうと次のタグ付けで回転をした日にタグ情報がなってしまうのでタグつけを行ってから写真の向き変更を行いましょう。

2 Exiftoolsでタグ情報を付加

AmazonPhotroでは写真のExif情報を参照して撮影日情報を取得しているらしくVRCで撮影されたスクリーンショットもといpngにはその情報が付加されていません。それを付けてあげようという話です。
今回はExiftoolGUIというものを利用します。
導入が少し手間だったりするので、こちらの記事とか読めばわかるかも

導入できたら
こんな感じの画面のはずです。
とりあえずExif情報を付けたい写真を選び、下にあるExifTool directのボタンをクリック


-XMP:CreateDate<FileModifyDate
-XMP:DateTimeOriginal<CreateDate
このコマンドは二度手間だった
-XMP:DateTimeOriginal<FileModifyDate
と入力しEnterを押すとCreateDataとDateTimeOriginalにタグ情報が付加されます。
Edit predefinedのボタンを押すと下にCommand neme:
とかいう入力欄が出来るのでそこと、Commandのところに同じ文字列を入れてadd newをおくとプリセット保存されるので便利になると思います。
Exif情報を付けるのではないの?って思うかもしれませんがこれも下準備です。

3 ファイル形式をtifに変換

ファイルをpngからtifに変換します。何故かといいますと上のExifToolでpngにExif情報を付けてAmazonPhotroに上げても日付情報が一切反映されません。これがjpgであれば問題ないはずですが、jpegにするとどうしても劣化が避けられなくなります。という事でどうするかと言うと可逆圧縮方式に対応したtifの出番です。tifを使う事で劣化を避けてアップロードが可能になるので、これを行います。欠点としてファイルサイズがpngより増えてしまいますが、amazonPhotoはプライム会員なら何枚でも入れ放題なので気にする必要はないでしょう。
変換にはXnConvertを利用します。

細かい使い方の説明はしませんが、
「元の日付/時刻属性を保持する」と「メタデータを保持する」の2つにはチェックを入れ形式のプルダウンをTIFにして設定を開き圧縮方式をzipにして変換をかけます。

4 変換したtifにExif情報をつける

これで仕上げです。変換されたtifファイルをExiftoolを利用し
-EXIF:CreateDate<DateTimeOriginal
と入力で作業完了です。お疲れさまでした。

これでamazonPhotoに投げ込めば日付情報付加された状態の物が上げられるはずなのでスクショ整理でお困りの方の助けになれば

トラブルシューティング&運用1か月後の話

これを利用しAmazonPhotroにBackupを取るようにしてから1か月程経ち運用してて気になった事があったのでまとめます。

その1 ExifToolGUIが起動しなくなる

「ExifToolGUIv5.ini」ファイルが何らかの理由で破損したことが原因らしい。それを削除すれば無事に起動するのだが、iniファイルを開き[ETdirectCmd]のところを見ると保存したプリセットが書かれてるのでそれをコピペでバックアップしておき新しくiniファイルが作成されたらその部分を書き換えてあげると元通りの環境になるはず

その2 tiffファイルをTwitterに上げられない

これは仕方ないような気もする…tiff化するときはアーカイブ扱いにして必要な時にXnConvertでpngに戻すが適当な運用じゃないかなと